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さまざまな放射性物質

放射性物質と一口にいっても、実際には様々な種類があります。ここでは、最近特によく聞かれるようになった放射性物質について、特徴を紹介していきましょう。

ウラン238

自然界に存在するウランは、ウラン235とウラン238の2種類です。ウラン238には、0.7%のウラン235が含まれていて、人工的にこのウラン235の濃度を高めたものを濃縮ウランと呼びます。
原子力発電の中でも、軽水炉によるものには濃縮度2~5%の低濃縮ウランが用いられています。この低濃縮ウランは、国内では六ヶ所村の再処理工場で製造されていますが、年間製造量は約5基分と少なく、ほとんどを輸入に頼っています。
また、ウラン238はプルトニウムの生成に利用されています。福島原発事故でも問題となっているプルサーマル燃料がこれにあたり、原子力発電の核燃料としてプルトニウムを生成し利用しています。

プルトニウム239

プルトニウム239は、ウラン238により生成される重い金属です。
使用済み核燃料には1%程のプルトニウムが含まれていて、これを再処理することによって取りだしプルトニウム濃度を高めたものをMOX燃料と言います。
MOX燃料はウラン燃料の代替として使用することができ、普通の燃料より高出力です。プルトニウムは人体には非常に有害とされていて、強い発がん性があります。人体に取り込まれると半永久的に放射線を出し続けるため、注意が必要です。

放射性セシウム137

放射性セシウムはウラン等の核燃料が核分裂反応を起こした際に生成されます。
セシウムは678度で気体に変化するため原発事故等では放出されやすく、土壌との親和性が高いので、一旦土壌の粒子と結合してしまうと長い間その土地にとどまります。さらに、土壌から農作物へも取り込まれるため、長期汚染の原因となってしまいます。
放射性セシウムは人体に入ると細胞内に溶け込み、放射線を出し続けます。大部分は体外に排出されますが、少しずつゆっくりと蓄積され、筋肉や生殖腺、卵巣に集まります。

放射性ヨウ素131

放射性ヨウ素は、気体に変化する温度が184度と放射性セシウムよりも低く、原発事故等の際には、非常に放出されやすいと言え、放射性セシウムと同じく人体に溶け込み放射線を出し続けます。
呼吸や食物から取り込まれた放射性ヨウ素は甲状腺に集まるため、甲状腺が集中的に被爆します。半減期が短いため、半年もすればほぼ消滅するのですが、ヨウ素によって傷ついた遺伝子が残っていると、甲状腺がんが引き起こされます。

ロジウム106

放射性ロジウム106は、使用済みの核燃料内に核分裂生成物として含まれています。半減期が29.8秒と短いので、放出されてもすぐに半減してしまいます。

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